1989年に発売されてから現在まで使われ続けている「みるっこ」。
散々語られつくされている感は否めないのですが、2019年に購入してからずっと使っていて愛着があるので自分なりに紹介したいと思います。
みるっこについて
みるっこは日本のコーヒー器具メーカー「株式会社富士珈機」で作られているコーヒーグラインダー(ミル)です。
業務用の精度とパワーをコンパクトなボディに凝縮
挽きの速さ、粒度の美しさ、静音動作を実現
株式会社富士珈機HPより引用
基本的なスペック
挽き目 | 19段階 |
サイズ (横幅× 縦 × 高さ) mm | 130 × 240 × 362 |
重量 | 4.6 kg |
粉砕能力 | 400 g / 毎分 |
ホッパー容量 | 200 g |
電源 | 単相 100 V |
実際にお店で使っていたのですが
200gの豆を一度に挽いたり、1日に10~20杯分を挽いても故障したことはなかったですね。
使用感について
2019年から使い続けて良いと感じたところは
3点あります。
・グラインドスピードが速い ・ホッパーとダンパーがついている ・粗挽きの精度がけっこう良い
・グラインドスピードが速い
他の家庭用電動グラインダーと比べて圧倒的に豆を挽くスピードが速いです。
よく比較されるのは同価格帯の3種でしょうか。
Kalita社のグラインダー「NEXT G2」
2022年に発売された新しい「Varia V3」
こちらも2022年発売の「LAGOM mini」
これらと比べ、半分以下のスピードで豆を挽くことがきます。
毎日使っているとこの数秒が心地よさに繋がるんですよね・・・
・ホッパーとダンパーがついている
豆を受ける容器がホッパー。
豆を入れた時にグラインダーが動いていない状態で歯に豆が触れないように遮る板のような部分がダンパー。
豆と歯が触れた状態で挽くとグラインダーに負荷がかかってしまいます。
ホッパーとダンパーがないタイプのグラインダーだと
グラインダーの電源を入れる ↓ こぼれないように豆を入れる ↓ 蓋をする
といった流れになるのでちょっと忙しいです。
ダンパーがないと歯に弾かれた豆が飛び出すことがありますし、
ホッパーがないと弾かれた豆がグラインダーに入ってくれないんです。
・粗挽きの精度がけっこう良い
私が好きな浅煎りのコーヒーの味を作るためには粗挽きにする必要があるんです。
粗挽きの精度ってあげるのが難しいらしく、細挽きは得意だけど粗挽きは・・・みたいなことも珍しくないそう。
歯と歯の距離を狭くしていく細挽きの方が制御しやすく、離していく粗挽きは難しいイメージですね。
粗挽きの家庭用ならみるっこが最高だと思います。
思っていたのですが・・・
流石に30年前から歯の作りが変わっていない「みるっこ」と最新機種の「Varia V3」「LAGOM mini」を比べると・・・
劇的に変わるとは言いませんが精度は一緒とは言えないです。
デザインについて
個人的に「Varia V3」「LAGOM mini」に比べるとスタイリッシュさはないと感じます。
よくも悪くも日本製なのでスペシャルティコーヒーショップというよりは喫茶店に置いてあるイメージですね。
他のグラインダーよりも大きくて重い(Varia V3が3.2kg、LAGOM mini1.5kg )ので重厚感はある(気がします)。
色は黒・赤・黄の3色展開です。
お店の別注だと他にも色々あるみたいですが最近見ないので購入ハードルは高いかと。メルカリとかの中古市場でも見たことないです。
気になる点
ここまでポジティブなことを紹介したのですが
ちょっとネガティブな面もあります。
・価格がやや高い ・粉の飛び散りがある
・価格がやや高い
5~6万円と家庭用では高価格帯です。
ある程度コーヒーを自宅で淹れており、今使っているものからグレードアップしたい方
お店を開業するにあたり、業務用で安いものを探している方に合っている気がします。
家庭用だとcoresやwilfaの電動ミルは3万円前後なので・・・
・粉の飛び散りがある
付属の粉受けを使うと悲惨なことになるので
金属製の粉受けが必須です。
(それでも少し飛び散る)
Amazonや楽天で購入すると高いのでお近くのダイソーやセリアで探した方が良いと思います。
購入先
富士珈機のHPを見ても
当社にお問い合わせください
と記載があるだけなので私はamazonで購入しました。
まとめ
こんな人におすすめ
・自宅である程度コーヒーを淹れていて、早く挽けて、使い勝手の良いミルが欲しい ・安価な業務用コーヒーミルを探している ・喫茶店っぽい雰囲気が好き
あまりおすすめできない人
・すでに3万円以上の電動ミルを持っている ・浅煎りのコーヒー豆に特化して美味しく淹れたい ・スタイリッシュなインテリアとしても家に置きたい
.
.
.
今時のコーヒーミルは浅煎りに特化しているものが増えているので
逆に古い「みるっこ」の方が幅広い焙煎度のコーヒーに合わせられて差別化できているかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント