皆さんは普段どんなカップでコーヒーを
飲みますか?
旅先で購入したマグ
好きなお店のカップ
無印良品やIKEAのカップ
様々だと思います。
ちなみに私の歴代カップはこんな感じ。
TSUBAME Mug L (GLOCAL STANDARD PRODUCTS) ↓ アンティークのカップソーサー (恵比寿のfiltopierreで購入) ↓ WEDGE WOODやAYNSLEYのカップソーサー ↓ 自分の店のカップソーサー ↓ ORIGAMIのFlavour cupをメインに コーヒーショップで購入したカップを気分で
今回は何気なく使っているカップの形が
実はコーヒーの味に影響するというお話。
カップの形は味わいを変える。
これはワインがわかりやすいでしょうか?
ワイングラスには様々な形がありますよね。
ワインの種類によって赤ワイン用、白ワイン用、スパークリング用に分類されています。
例えば赤ワインだと
飲み口が狭く、大ぶりなボルドー型やブルゴーニュ型のグラスが使われます。
これは飲み口が狭いことで
ボウル(カップ)の中に香りを閉じ込めて
長い時間とどめておけるため。
コーヒーに置き換えてみると
ナチュラルかウォッシュト
エチオピアかブラジルか
精製方法や生産地ではっきり特徴があるので、同じように適したカップの形があってもおかしくはないですね。
形による味わいへの影響
ワイングラスは3つのパーツで構成されます。
ボウル:ワインが溜まる部分 ステム(脚):グラスとテーブルが接する部分 プレート(台座):ボウルと台座をつなぐ部分
この中で味わいに大きく影響するのは
「ボウル」の作り。
ボウルの形状、サイズ、口径を特色として
1つでも変われば、味わいも変わります。
これはコーヒーのカップにも同じことが言えます。
ポイントは大きく2つ。
①ドリンクが口に入るスピード ②ドリンクを注いだ時に立つ香りの量と 香りを閉じ込める量
①ドリンクが口に入るスピード
リムの口径が狭いとグラスを多少傾けただけではドリンクは口の中に入りません。
そのため自然と顔を上にあげてグラスを傾ける必要があり、ドリンクは早いスピードで口の中に入ってきます。
逆に飲み口が広いとドリンクはゆっくりと口の中に入ってきます。
口に入るスピードが速いと
味を感じる時間が短いので苦味や酸味を特に感じやすくなります。
逆にスピードがゆっくりだと
味を感じる時間が長いので、苦味や酸味に加えて、甘みが感じやすくなります。
これは味を感じる感度が
苦味→酸味→うま味→塩味→甘味の順に弱くなるためですね。
人は口からものを摂取する際に、必要なものと有害なものを見分ける必要が生まれ、味覚が発達したと言われています。
体にとって害のある味ほど感度が高くなっており苦味は毒の、酸味は腐ったものを意味するので、ミネラルの塩味やエネルギーの甘味より優先されるようにできているのです。
②ドリンクを注いだ時に立つ香りの量と
閉じ込める量
これは直感的にわかりやすいですね。
小さいグラスは香りを閉じ込められる量が少ない。大きなグラスは香りを閉じ込められる量が多い。
コーヒーのフレーバーは香りの量に影響されるので、ボウルが大きいほどフレーバーが感じやすくなります。
ただし、大きければ良いのではなんでも良いわけではなく、ナチュラルなどのフレーバーが強いコーヒーは強調されすぎて、くどく感じる。
バランスが大事ということですね。
お店で形にこだわったグラス/カップは使われている?
コーヒーの世界大会では狙った味わいを表現するために特徴的な形のカップが使用されています。
一方、コーヒーショップだとそこまでカップの形状を味にフォーカスして選んでない印象。
見た目が良さげなグラス/カップが多く
一部こだわっているお店が色んな種類を
用意している感じですかね。
私は昔にエチオピアのゲイシャ(高い豆)を
ワイングラスで提供してました。
コーヒーでワイングラス!?と
リアクションもらえるのは嬉しいのですが
洗う時に割れやすくて大変でした・・・
高価格帯のコーヒーを取り扱う
そこまで慌ただしくないお店が
向いてると思います。
これからお店を始めようと思っている人
自宅でとっておきの1杯を入れたい人
カップ/グラスにこだわってみるのも
コーヒーが楽しくなるのでおすすめですよ。
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参考サイト
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