オーガニックコーヒーについて勝手に語る

Essential

何の縁か昔勤めていたお店が
オーガニックのコーヒーしかないという
レアなところでした。

それまで意識したこともなかったのですが
調べてみると中々複雑でわかりにくい・・・

せっかく興味を持った方が挫折しないよう
噛み砕いて解説していきたいと思います。

オーガニックって何となく良さそう。
みたいなふわっとした印象ありませんか?

意識高そうだな
体にいいのかな
ぐらいに私は思ってました。

オーガニックとは?

「コーヒー オーガニック」で検索すると
農薬や化学肥料を使用せずに栽培された〜の説明ばかりです。

間違ってはいないのですが
実はもう少し細かい決まりがあります。

オーガニックは国ごとに規格が
決められています。

日本のオーガニックの定義は
大まかにこんな感じです。

作物の農地に周辺から化学肥料や化学農薬が
入ってこないような対策をした環境で

特定の年数以上前から以下の基準に従って
育てられた農作物を
有機(オーガニック)農産物といいます。

・育てる作物の種子や苗の基準
・堆肥の基準
・有害な動植物の予防と駆除の基準

作りたいと思ったらすぐにできるわけではなく、
たくさんの基準を満たす必要があって
思った以上に手間がかかっています。

オーガニック認証のコーヒーはレア

ヨーロッパの認証マークも葉がモチーフ

多分ほとんどの人はコーヒーショップで
見た覚えがないと思います。

理由は2つ

・認証をつけても売上が変わらない
 (生産者もコーヒーショップも)
・販売側も認証取得の手続きが必要

・認証をつけても売上が変わらない
3年ほどオーガニックの豆を販売していましたが
オーガニックであることを聞かれたことは
ありませんでした。

私自身もそうであったように買う側は
オーガニックであるかないかは決めてには
なり得ないのです。

原料である生豆の価格もオーガニック認証で
大きく変わることはありません。

手間がかかっているのに高値で売れないとなると
生産者側もやりたくはないですよね・・・

・販売側も認証取得の手続きが必要
認証マークをつけて販売するには
生産者だけでなく販売側もオーガニック認証機関のチェックを受けなくてはいけません。

オーガニックでないものと混じっていないかを
調べる厳しい検査は一度ではなく毎年あります。

この手間をかけてでもオーガニックのコーヒーを販売したい!というお店は見たことないです。

オーガニックコーヒーは美味しいのか

気になるのはやっぱり味ですよね。

認証をとるのがこれだけ大変なので
美味しくあってほしいのですが

オーガニックで美味しい、美味しくないは
決まらないです。

その年に収穫されたコーヒー豆の中から特に
高品質(美味しい)ものを選ぶ品評会が色んな国で行われています。

そこで高い順位をつけられた豆は当然人気。
スペシャリティコーヒーショップで見かけることはあっても、認証は付いていないです。

あと経験談として
オーガニックのコーヒーを飲み続けていましたが
農薬や化学肥料が使われているものと比べ、
味が変わらないなという印象。

環境に良い?

最後に環境への影響はどうでしょうか?

オーガニックのコンセプトに環境への負荷を
軽くして持続可能な〜というものがあります。

具体的には以下への影響ですね。

・水質
・生態系

詳しくはこちら参照

きちんと効果はあるようで安心しました。

しかし

正しく堆肥を使用しないと土地に栄養を与え過ぎて土に負荷をかけたりするようです。

何となく有機肥料だから良いのではなく

用法要領を守っての運用が大事です。

最後に

現状コーヒー業界では

エチオピアなどのように特に何も気にしていない結果としてオーガニックになっている以外には進んで作られることを少なそうです。

コーヒー関連でない企業では

例えば無印良品が取り扱っています。
アパレルもオーガニックコットンを使用していたりと、ブランドイメージとマッチしてますね。
(豆のグレードはあまり高くないと思いますが)


味や希少性を売りにするコーヒー業界よりも
異業種の方がオーガニックと相性が良さそう。

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オーガニックが浸透してそうなデンマークやオーストラリアでもまだまだ少ないので日本で広まるのは難しいでしょうね・・・

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