カフェインについてあれこれ

Essential

コーヒー豆には様々な成分が含まれていますが、とりわけよく知られているのがカフェインです。

名前の由来はコーヒーから純粋な物質として分離されたことから。

緑茶、紅茶、コーラ、エナジードリンクなどにも含まれています。

そんなカフェインについて気になることをまとめてみました。

カフェインで眠気が覚めるのはなぜ?

そもそも眠くなるのはアデノシンと呼ばれる物質が体が疲れてくると分泌され、特定の場所(受容体)にくっつくからです。

カフェインの構造はアデノシンに形がそっくりで、しかも受容体にアデノシンよりもくっつきやすい。

先にカフェインが受容体にくっついてアデノシンの邪魔をするので結果的に眠気が覚めます。

引用:農林水産省HP カフェインの過剰摂取

コーヒーを飲むとトイレに行きたくなる?

アデノシンは脳内だけでなく、実は体のあちこちで働いているのですが
やっぱりカフェインがその働きを妨げます。

アデノシンは血管を収縮させるようにはたらいているのですが

カフェインは腎臓に働きかけ、血管を拡張させます。
腎臓への血流が増えた結果、尿がたくさん作られてトイレに行きたくなってしまいます。

カフェインレス(デカフェ)コーヒーの味わい

カフェインはコーヒーを飲んだ時に感じる苦味のもとです。

この苦味はコーヒーの苦味を構成する苦味の1~3割ほどであり、残りのほとんどはクロロゲン酸に由来します。

カフェイン除去処理をしたコーヒーは苦味と香りが多少失われており、コーヒー好きからするとやはり物足りないのが正直なところです。

ただカフェインを除く方法自体は進歩しており、当初麦茶だと言われていた頃に比べると
コーヒーらしくはなっています。

個人的にはミルクブリュー(水出しコーヒーの水を牛乳に変えて行う抽出)にデカフェのコーヒーを使うとミルクティーみたいになって美味しいと思います。

摂取量の目安

カフェインを一気に大量摂取すると不眠、手足の震え、動悸、胸焼けを引き起こします。
これを「カフェイン中毒」と呼びます。

カフェイン入りの飲料を毎日たくさん飲む人がしばらく飲むことをやめると頭痛や疲労感が生じる。
これを「カフェイン離脱」と呼びます。

コーヒーはどのくらいの量までなら問題ないのでしょうか?

日本では明確な基準や具体的な摂取量の目安は示してはいないものの、農林水産省などの機関から情報を発信しています。

・米国食品医薬品局(FDA)
健康な大人では、1日当たり400 mg(コーヒーでは4~5カップ程度)までであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとしています。

・欧州食品安全機関(EFSA)
2015年にカフェインについてリスク評価を行っています。大人では、カフェイン摂取量が3 mg/kg体重であれば急性毒性の懸念はないとし、習慣的なカフェイン摂取に関しては、妊婦を除く大人では1日当たり400 mgまでであれば健康リスクは増加しないとしています。

妊婦及び授乳婦については、習慣的なカフェイン摂取に関し、1日当たり200 mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないと評価しています。

子供については、長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究が少なく不確実性が残るものの、大人と同様、3 mg/kg体重/日であれば悪影響が見られないと推測されるとしています。

農林水産省HP カフェインの過剰摂取について より

コーヒーに含まれているカフェインは45~60mg/100ml程度。
喫茶店やコンビニで提供される量は150~180mlが多い・・・

コーヒーは一日だいたい4杯ぐらいなら大丈夫な計算になりますね。

ただし個人差が大きく、一口飲んだだけで体調が悪くなる人もいれば、何杯飲んでも大丈夫な人もいるのであくまでご参考まで。

ちなみに私はカフェイン中毒になったことはありますが、2年ほど毎日飲み続けてもカフェイン離脱にはならなかったです。

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