普通のコーヒーが飲めなくなって
この前、体調不良でカフェイン摂取を控えないといけない状態になりました。
人よりもカフェインを摂取していたので
どうしたら良いかわからず・・・
どうしてもコーヒーが飲みたかった。
そうなるとデカフェ処理した豆を探す?
これまでにデカフェをわざわざ選んで飲みたいと思ったことなんて無かったです。
最近美味しくなっているとはいえ、
求めているのはデカフェっぽい味ではない。
その時、以前に東京の桜新町にあるOGAWA COFFEE LABORATORYで飲んだカフェインの少ないコーヒー(デカフェでない)を思い出しました。
デカフェ・カフェインレスのおさらい
ここで一旦、デカフェとカフェインレスについて簡単に振り返ってみます。
日本ではカフェインを90%以上取り除いたものを「カフェインレス」「デカフェ」と表示できます※
例:最初100mgのカフェインが含まれているものを、10mg以下に処理したもの
あまり厳密に使い分けられていないようですが
スーパーなどではカフェインレス
コーヒーショップではデカフェ
のように扱われているような気がします。
言葉の意味としては下記の通り。
デカフェ:Decaffeinatedの略で、「カフェインを除いた」の意味。 カフェインレス:文字通り「カフェイン含有量が少ない」こと。
共通しているのは
どちらもカフェインが0%でないことですね。
第三の選択肢 ローリナ種・アラモサ種
今回どうしてもデカフェじゃないカフェイン量が少ないコーヒーを飲みたくなってしまい、
思い出したのが低カフェイン品種。
特徴は「生まれながらにしてカフェインの含有量が少ない」こと。
私が飲んだことのある品種をご紹介させて下さい。
※ちょっとマニアックです。
ローリナ(Laurina)種
甘さが特徴であるブルボン(Bourbon)種の突然変異で生まれました。
2018年のワールド・ブリュワーズ・カップで日本人の深堀絵美さんが優勝した際に使用されて知られています。
私が飲んだのはダテーラ(Daterra)農園のanaerobic naturalと呼ばれる特殊精製方法で作られたもの。
グレープっぽいフレーバーが感じられ、ブラジルっぽくない印象でした。
アラモサ(Aramosa)種
アラビカ(Arabica)×レイスモサ(Racemosa)を
掛け合わせた品種です(詳しくはこちら)。
アラビカ種の風味が良さ
ラセモサ種のカフェイン含有量の少さ
これらを受け継いでいます。
私が飲んだものはダテーラ農園のWashed。
ブラジルのWashedは非常に珍しいですね。
烏龍茶、くるみのようなフレーバー。
Washedだからか普通のブラジルよりクリーンで軽い味わいでした。
飲んでみた感想
味わい
デカフェっぽい味でなく、
普通のスペシャルティ・コーヒーの味です。
浅煎りしか飲んだことないのですが、
ブラジルらしい酸味が穏やかで飲みやすい。
anaerobic naturalのように特殊精製にすると
味わいは大きく変化しますが、私はフルーティなものが飲みたい時はアフリカ系を飲めば良いかなと思います。
価格
私が飲んだものは豆100gあたり2500〜5000円。
通常のスペシャリティが豆100gあたり1000円前後なので結構リッチですね。
カフェインは天然の防虫剤なので低カフェイン品種は虫からの損害が出やすい。
さらにどちらも収穫量が少ないので希少さに拍車がかかっています。
また、味わいをブラジルらしいものではない、酸味が際立ったものにするにはanaerobicなど、手間のかかる特殊精製を行う必要があります。
この背景を知れば納得の価格なのですが、毎日気軽に飲むというより、コーヒーショップで1杯を楽しみたいと感じました。
栽培技術が進歩して、安定した生産ができることに期待ですね。
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購入先はこちら
ローリナ種
アラモサ種
気になった方はぜひお試しください。
デカフェじゃ満足できないから、せめてローカフェインで。
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