Tim Wendelboeについて語る

Coffee Shop

前回の更新からしばらく空いてしまったのですがコーヒーはしっかり飲み続けていました。

国内のコーヒーショップはよく紹介されているのを見かけますが、海外のショップはあまりないですよね?

これから色々オンラインで海外のロースターの豆を購入してショップ紹介をしてみようと思います。

今日はノルウェーのオスロにあるコーヒーショップ「Tim Wendelboe」について。

どんなお店?

ワールドバリスタチャンピオンであり、ワールドカップテイスターズチャンピオンでもあるTim wendelboe氏が開いたコーヒーショップです。

2007年ごろにオープンし、酸味のある浅煎りのコーヒーが広がったことに大きな影響を与えたと言われています。

東京で酸味のあるコーヒーが出始めたのが2010年代なので5年ほど早いイメージですね。

ちなみに日本では2006年に今の東京のコーヒーショップでよく見かけるお店のオーナーさんを数多く輩出した「Paul Busset」がオープンしていました。

知名度が高いお店は規模が大きくなって味や雰囲気が変わってしまうことがよくあるのですが、こちらは1店舗でメニューもドリンク中心という非常に尖ったお店です。凄すぎる。

コーヒー豆に対する情熱がすごい

こちらを語る上で外せないのはコーヒー生豆への情熱です。コーヒーショップならこだわりが強くても珍しくはありません。ただ、他のコーヒーショップとは2段階くらい強いと思ってください。

彼らの目標は「品種や生産地による明確なフレーバーを表現する」こと。わかりやすい例だとサブスクリプションサービスに現れています。

サブスクリプション自体はそこまで珍しくありません。お店のコーヒーのラインナップから1種~数種が決まった期間に届くものです。

普通のお店であれば似たような印象を与えないためにできるだけ異なる国、異なる精製方法を選ぶのですが、彼らは非常に攻めています。同じ国、同じ生産者、品種だけが異なるものを選んでいることがあるのです。

正直コーヒーを飲み慣れた人でも違うのが飲みたいのでは?と思いますが、振り切れているのが素晴らしいと思います。

そもそも品種違いを同じ農家から仕入れていることがおかしいです(褒め言葉)。

毎回ここまで攻めているわけではないのでご安心ください。

コーヒー豆のラインナップも特徴的で、ほぼ全てのコーヒーがウォッシュトプロセスです。

理由はナチュラルプロセスに特有の強烈なFunkyフレーバーが好きではないから。

全てのナチュラルプロセスがそうである訳ではありませんが、確かにクセがあります。

彼がいかにクリーンなコーヒーが好きかわかりますね。

農園についてすごく語る

彼らのWebサイトを見てもらうとわかるのですが農家さんの情報が非常に細かく記載されています。

スペシャルティコーヒーのイメージとして農家さんの情報を載せているところは数多くありますが、この文字数で語っているコーヒーショップは他にないと思います。

農家さんとの出会いから、これまでどういった取り組みを行なってきたか、どうやってコーヒーを生成処理しているか、など詳しく知ることができます。

透明性への具体的な取り組み

生産者に払われている価格の「透明性」は度々話題になります。

生産地・生産者をきちんと把握することは消費者へのアピールだけではなく、適切な金額が適切なところに支払われているかにとって不可欠。

どのくらいの生豆を購入して、いくらの金額を支払ったかなどを公表することで業界全体を良くしていくことを目標とする「The Pledge」というコミュニティー?を以前に紹介した「Coffee Collective」と一緒に立ち上げていたりされています。

Webページで「透明性」に関するレポートを読めるので、気になる方はぜひ。

Webショップで購入できます

基本的に海外のコーヒーショップは日本にも配送可能なところが多いのですが、Tim Wendelboeほど送料が安いところはないと思います。

私が購入した時は71 kr(約1500円)でした。他の北欧のだと2倍の3000円ほどかかります。(日本で十分良い豆が買えてしまう)

海外のコーヒーショップが気になる人にはまずおすすめしたいです。

Whole Bean Filter Coffee Archives - Tim Wendelboe

お店に対する感想など

※ここからは完全に個人的な語りになります。

Tim Wendelboeとの出会いは焙煎とプロジェクトのマネージャーをされているBenさんのセミナーでした。

2020年当時は海外のロースターの知識などなく、熱心に聞いてはいましたが、今ならもっと話せたと思いますね・・・

参加していた日本のロースターのこともよく知らなかったのですが、今になってよく見るロースターがいました。

そう考えると今の日本のコーヒーにかなり影響与えたのではないでしょうか?

これから先について

先ほど紹介した「Pledge」は素晴らしい取り組みなのですが最近は活動が鈍くなっているようです・・・

北欧はブラックコーヒー先進国でしたが、最近は技術もコーヒー生豆も伝わる速度が早くなっているので、コーヒーだけを見ると差はほとんどなくなっている気がします。

Webショップで購入したコーヒーは美味しいのですが、日本のコーヒーショップも負けていないですね。

味の差がなくなってきている中で今後どのようなアクションを起こしてくれるのか勝手に期待しています。

コメント