焙煎機やエスプレッソマシンをはじめ、カフェやコーヒーショップで使用される海外製品のシェアは非常に高いです。
(そもそもエスプレッソマシンのメーカーは私の知る限り日本に無いので仕方ないのですが)
ですがドリップコーヒーの文化はあったおかげか抽出器具やカップには逆に海外でも使われているもあります。
今回は素晴らしい日本製のコーヒーグッズをシェアさせてください。
ドリッパー
コーヒーの抽出に使われるグッズです。
ベストなドリッパーがあるわけでなく
見た目、狙った味が出しやすい、価格などの理由でお店で使うものは決められています。
HARIO
円錐形のドリッパーとして世界中で使用されています。
最も有名なV60と呼ばれるものは2004年に販売されました。
材質のバリエーションが豊富で価格も安価なのでお店でも自宅でも迷ったらこれ買っておけば良いところがあります。
使われているペーパーを専門店に行かなくてもスーパーで買えちゃうのは最高。
元々のコンセプトはネルドリップの味わいを再現するらしいですが、その使い方してる人見たことないな・・・
Kalita
フラットボトムと言ってドリッパーの底が平らになっているタイプでウェーブドリッパーと呼ばれています。
こちらもHARIOと同じく材質のバリエーションは豊富ですが、価格は高いですね。
私が2019年に購入した時はAmazonで1900円だったのが2024年現在で3880円と2倍。
あとウェーブ用のペーパーが実店舗だとLOFTやHANDSでしか売ってないです。近くにない人は専門店やウェブで買うしかないのが少し面倒。
ただ、HARIOよりもしっかり目に抽出しやすいので個人的に好きなドリッパーですね。
ORIGAMI
先ほど紹介した2つの要素を持っているけど全く違う抽出になる特殊なドリッパー。
なんと円錐用、ウェーブ用のペーパー両方が使えます。
私は円錐用で入れるとうまく入れられないのでもっぱらウェーブを使っています。
お湯の抜ける穴が大きいので気をつけないと抽出時間が短くなりすぎて薄いコーヒーになります。
素材は陶器と樹脂の2種類で、樹脂タイプの色味が綺麗でおすすめですね。
カップ
ドリッパーに比べるとカップはお店によってバラつきますね。
作家さんに作ってもらっているお店
海外製のものを使っているお店。
特にNotneutralというアメリカのカップよく見かけます。
ORIGAMI
ここでもORIGAMIは強いですね。
ブラックコーヒー用にはAromaシリーズと呼ばれる口に当たる角度が異なる3種のカップがあります。
ミルク系にはラテボウルとセンサリーシリーズがあります。
ラテボウルは文字通りラテが描きやすい構造になっています。
私が以前に勤めていた時にお店で使用しているものとラテアートの描きやすさを比べてその凄さに気づきました。
作家さんのカップは魅力的ですが個体差があるので液体の対流が安定しないと身をもって体験しました。
センサリーシリーズは2024年3月に発売したばかりで飲めるお店まだなさそうです。
液体の口に入り方が異なっているらしく飲み比べたい。
家にエスプレッソマシンがあれば自分で検証できるのですが残念。
ペーパーフィルター
HARIOやKALITAなどが出している純正のものもあります。
特にウェーブドリッパーに使えるフィルターはKALITAの純正以外は海外製(aprilやnana)の3~4倍するので実質は選択肢がないのが実情ですが。
円錐タイプはいくつかあってその中で特によく見るものをご紹介します。
三洋産業
アバカフィルターと呼ばれるペーパーフィルターでいくつか種類があります。
アバカプラス円すいコーヒーフィルター
ペーパーとコーヒーが触れる面の表面積を増やすことでコーヒーの微粉が目詰まりを起こしにくい構造になっています。
結果としてお湯の抜けが良い特徴があります。
エチオピアなど目詰まりしやすいコーヒーに良さそうです。
浅煎り、中煎り、深煎りと焙煎度(温度)によってお湯の抜け方が異なるものがあったりして、こだわりたい人にはおすすめですね。
お試し用も用意してくれているのには感謝しかないです。
コーヒースケール
美味しいコーヒーを淹れるためには豆とお湯、時間を測ることが個人的に必須だと思います。
なくても淹れられる人もいますが、あった方が再現性が良いので。
0.1g単位で測れるものがおすすめです。
HARIO
スケールとタイマーがついています。
ECサイトだとかなり安いですね。
電源が電池式なので充電式になってくれたら
文句ないのですが・・・
ドリップケトル
お湯をコーヒーの粉に注ぐために使います。
普通のケトルとの違いはお湯の注ぎ口が細くなっていて、お湯を入れる速さを調整しやすくなっています。
大きく次の2つに分類されますね。
・沸いたお湯を移して注ぐタイプ ・ケトル自体でお湯を沸かせる電動タイプ
Kalita
深煎りのお店で見かけます。
注ぎ口がドリップケトルの中では太めなので使う人の技術が試されるタイプ。
慣れれば早くも、ものすごくゆっくりにもお湯を注げます。
もちろん温度を知りたいなら別で温度計を用意する必要があります。
だけどこれで深煎りをちびちび淹れている姿を見ると不思議と美味しそうに感じてしまう魅力があります。
山善
これまでコーヒーメーカーのものばかりだった中で初の家電メーカーです。
そんな中で比較的見かけるのが山善のもの。
好きな温度にお湯を沸かせて保温できるという機能はほぼ同じです。
違いとしては以下のような感じです。
・注ぎ口の長さ ・容量 ・ケトルの重さ ・お湯の落ち方
このケトルで淹れると美味しくなる!
みたいなものはないので日本のコーヒーショップで海外製が圧倒的に多いのはデザインとみんな使っているからではないかと思っています。
デザインはお店の雰囲気に繋がるので大切なのでご自宅で使う際もインテリアとあうものを選ぶと良いのではないでしょうか。
山善はカラーバリエーションが多く価格も手に取りやすいので人気があるのも納得です。
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終わりに
本当はミルも紹介したかったのですが
コーヒーショップやカフェでわざわざ1杯ごとに手挽きミルを使っているところは珍しいです。
高い豆を扱うお店でたまに見かけますがドイツ製です。
電動ミルは昔ならフジローヤルの「みるっこ」でしたが最近は海外製のVariaやOPTION-Oが急速に増えています。
元々ドリップコーヒーが多い日本だからこそドリッパーの種類やクオリティが高いようですがミルについてはそうでなかったようですね。
できればミルについても頑張って欲しいですが
今年のSCAJに期待です。
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