【初心者】今さら聞けないコーヒーショップのメニュー解説

Coffee Shop


皆さんは普段コーヒーショップやカフェで何を飲みますか?

ラテ?
ドリップ?

おそらくほとんどの方はアメリカーノやフラットホワイトは頼まないはずです。

メニューの違いを知れば新しいコーヒーの美味しさに出会える!、、、かもしれません。

ただ解説するだけだと面白みがないので「コーヒーショップあるある」や「おすすめの飲み方」を一緒にまとめてみました。

ブラック

▼ドリップコーヒー

フィルターを通して抽出されるコーヒー抽出の際、お湯は自重で自然に落下します。

ここが後述するエスプレッソとの大きな違いですね。

日本では専門店でなくてもよく見かけるコーヒー。

ペーパー、ネル(布)、金属と様々な材質のフィルターがあって、種類によって同じコーヒー豆でも違った味わいに。

何となく人が淹れるハンドドリップのイメージがありますが、機械で入れるマシンドリップも存在。
コーヒーを始めたての頃に勘違いして機械で淹れられていることにショックを受けた記憶があります。

レシピはお店によって様々ですが、次の3つの要素を決めて味をコントロールしています。

  • コーヒー豆の量(重さ)
  • お湯の量(重さ、体積)
  • 時間

▼エスプレッソ

少量で非常に濃いコーヒー。

専用の機械を使って高い圧力をかけ、短時間(15~30秒程度)で濃縮された少量(30~60g)のコーヒー成分を抽出します。

粉とお湯の比は1:1〜1:3ぐらい。

日本ではあまり馴染みのない飲み物です。
イタリアンやフレンチのコースの最後に出てくるイメージでしょうか?

コーヒー豆はエスプレッソ専用のグラインダー(ミル)で非常に細かく挽かれています。
ドリップの挽き目がザラメぐらいだとすると、エスプレッソは粉糖です(伝わりますかね?)。

濃度はドリップコーヒーの10倍!ほど。
アルコールのショットと同じように香りと風味をダイレクトに楽しめます
※知らずに頼んでしまうとサイズと味の強さに驚くので注意。

お砂糖を入れて飲むスタイルが有名ですが、そのままでもOK。

個人的に深煎りだと溶けなくなるまでお砂糖を入れて、浅煎りはそのまま飲みます。

▼アメリカーノ

簡単に説明するとエスプレッソのお湯(水)割り。

「アメリカン」とよく混同されがちですが、薄いコーヒーではありません。

ベースとなるコーヒーが異なります。

アメリカーノ:エスプレッソがベース。お湯が加えられてもベースが濃いので薄くない。
アメリカン :ドリップコーヒーの一種。薄く抽出されたり、抽出後にお湯で薄められている。

お店でアメリカーノを作っている姿を見られて「水で薄めている」とレビューサイトに書かれたことがあります。

ドリップコーヒーにはない香りと甘さがあって、夏場のアイスアメリーノは最高です。

▼ロングブラック

エスプレッソのお湯(水)割り。

オーストラリアやニュージーランド発祥のブラックコーヒー。

アメリカーノとほとんど同じですが
使用するエスプレッソの量が多かったり、濃いめに抽出されたものであるため

コーヒー感は
ロングブラック>アメリカーノ

▼水出しコーヒー(≒コールドブリュー)

水を使って抽出します。
お湯よりずっと温度が低いので抽出に数時間(8~16時間ぐらい)かかります。

酸味も苦味も穏やかで、甘くてとろみのある口あたりになるのが特徴

喫茶店にあるような雫が一滴ずつおちるものは常温で抽出されます。
コーヒーショップは専用のポットを冷蔵庫に入れて低温で抽出していることが多いですね。

どちらも水で抽出しているので水出し。

冷蔵庫で抽出すると文字通りコールドブリューです。

ホワイト

ホワイトに分類されるコーヒーはほぼ全てラテです

エスプレッソマシンでスチームされた(蒸気で空気を含ませながら温めること)ミルクを使用。

スチームされたミルクは下記の2種から構成されます。

スチームミルク :ホットミルク。サラサラとした質感。
フォームドミルク:フォームド(泡だった)ミルク。もったりしている。

エスプレッソとミルク(スチームミルクとフォームドミルク)の割合を変えることで特有の名称があるコーヒーが作られています。

温められたミルクで作られているので、アイスを提供できるものが限られていたり・・・

▼カフェラテ

エスプレッソにミルクを加えたもの。

温度は55〜60℃ぐらいがミルクの甘さが1番感じられる温度。コーヒーエキスの濃縮されたエスプレッソに甘いスチームミルクが合わさるとお互いの風味を引き立てあい、素晴らしいラテが出来上がります。

浅煎りのコーヒー豆だと優しい甘さ。

深煎りのものはチョコレートのようなコク深い甘さになります。

上手に作られたラテは砂糖をいれなくても甘くて美味しいです。
逆に失敗して温めすぎたラテは味が薄く、甘さもありません。

どのお店でもオーダー率が高い人気メニュー。

▼カフェオレ

ドリップコーヒーホットミルクを加えた飲み物

ミルクは特殊なマシンを使用せずに温めたものを使います。
カフェラテよりも軽い飲み心地です。

喫茶店で見かけることが多く、コーヒーショップにはあまり置いていない印象があります。

エスプレッソとスチームミルクで作られるカフェラテはコーヒーショップ。

ドリップコーヒーとホットミルクで作られるカフェ・オ・レは喫茶店で提供されることが多いです。

滞在時間の比較的短いコーヒーショップではパッと作れるカフェラテが、
比較的長い喫茶店では作るのに時間のかかるカフェオレが提供されるのはしっくりきます。

▼カプチーノ

量が少ないラテ。

ただしミルクはフォームドミルク多め。

基本アイスはできないです。

ラテより小さなカップで提供されることが多く、エスプレッソ量はラテと変わらないためコーヒー感が強いです。

エスプレッソとミルクの比は1:5ぐらい

ミルクを良い感じにスチームできたカプチーノを提供して「ぬるい」と返品され、熱々のミルクで提供しなおすと「砂糖入れ忘れたでしょう!」とお叱りを受けたことがあります。砂糖はお入れしていないです。

▼フラットホワイト

口当たりの滑らかなラテ。

コーヒー感は
フラットホワイト>カフェラテ

アイスはできないです。

オーストラリアやニュージーランドで生まれました。

フォームドミルクが非常に少なくスチームミルクが多いので口当たりがさらっとしています。

エスプレッソとミルクの比は1:6ぐらい。

ちょっといつもよりコーヒー感のあるラテが飲みたい時にどうぞ。

▼ジブラルタル

エスプレッソが多めのラテ。

アイスはできないです。

ジブラルタルグラスに入れて提供されるので名前もジブラルタル。

発祥は諸説ありますがブルーボトルコーヒーがルーツとされています。

エスプレッソとミルクの比は1:3ぐらい。

たくさん牛乳を飲めない人におすすめです。

以上がメニューまとめです。

実際のところ誰かが厳密に定義して管理しているわけではないのでブレがあります。

だけど傾向は説明した通りなので、

「コーヒー感を楽しみたいからアメリカーノにしよう」

「お菓子と一緒に飲みたい。あんまり量が多いとお腹いっぱいになるからカプチーノかな」

「テイクアウトで早く持ち帰りたいからアイスラテで」

みたいに選んでもらえたら嬉しいです。

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