COFFEE COLLECTIVEについて話したい【コーヒーショップ紹介】

Coffee Shop

こんにちは。

Coffee Curiousの高崎です。

今日は私が好きなコーヒーショップであるCOFFEE COLLECTIVEについて話したいと思います。

お店を知ったきっかけはホテルの中にあるカフェ

2020年に東京の馬喰町にあるabnoというCafe&Barで偶然飲んで衝撃を受けたことが出会いです。

当時コーヒーショップを立ち上げるために都内の有名店を飲み歩いていたのですが
これほど記憶に残る1杯は中々出会ったのは初めてでした。

確かその時はコロンビアを飲んだのですが
華やかで甘く、非常に心地よい酸味がある、全ての要素が素晴らしいコーヒーでした。

めちゃくちゃ味がするのに嫌な感じが全くない、余韻が長くて、飲んだ後も口の中にコーヒーがないのに香りがします。

立ち上ってくる香りも際立っていてカップに顔を近づけただけで甘い香りがします。
この時は知らなかったのですが同じような経験は滅多にできないです。

すぐにコーヒー豆を購入して適当なレシピで淹れてみたのですが、これもめちゃくちゃ美味しい。

それ以来ずっと注目し続けているコーヒーショップです。

どんなコーヒーショップなのか

3名のバリスタによって2007年、デンマークのコペンハーゲンに設立しました。

世界中から生豆の仕入れをPeterさんが
店頭のクオリティチェックを2006年のワールドバリスタチャンピオン(世界で1番素晴らしいエスプレッソ系コーヒーを入れられる人)のKlausさんが
焙煎を2008年のワールドテスターズチャンピオン(世界で1番コーヒーの味をとれる人)のCasperさんが行っているお店です(強い)。

2022年4月1日のFacebook投稿より

コーヒーの貿易を通じて農家により多くの恩恵をもたらし、消費者には美しく有意義な体験を生み出すことを目指し、2019年にはB Corp認証をとっています。

B Corpとは

企業が周りの世界に与える影響のあらゆる側面を評価する認定。
環境、従業員、コミュニティ、顧客、ガバナンスなど、さまざまな側面で調査されます。
数ある他の認証との最大の違いの1つは製品レベルだけでなく、ビジネス全体を見ていることです。

認証があるからすごいというのはあまりにも乱暴なのですが、
彼らのコーヒービジネスが単にお金を稼ぐだけではなく環境や人、コミュニティに良い影響を与えていることが認定機関に認められているということです。

有名な企業だとパタゴニアなど、同じコーヒーショップだと以前に紹介したアメリカのSTUMPTOWN COFFEE ROASTERSが認定されていますね。

COFFEE COLLECTIVEのHPより引用

個人的な押しポイントは焙煎機がLoringで、ドリッパーにKalita waveを使っていること。
(焙煎機だとProbat、ドリッパーはHARIOを使っているコーヒーショップが多い印象)

私が勤めていたお店と同じ組み合わせなので勝手に親近感を感じてます。

取り扱っているコーヒーについて

2020年3月21日のFacebookの投稿より引用

・ダイレクトトレード
2008年から農家から直接取引し、調達したコーヒーを取り扱っています。
(イエメンのみ例外で、紛争影響国の生産者を専売とする企業のWarfairを介しているようです)

最も良い生豆を手に入れるためであり、農家の人たちの質の高いコーヒーが確実に報われることために行っていると彼らは言っています。

スペシャルティコーヒーなどへの消費者の関心が高まり、需要が増えることで1杯の価格が上がったとしても農家や生産者にその恩恵が低いという問題に対する回答ですね。

Kvalitet=品質

・クオリティボーナス
コーヒーの市場価格に対して何%上乗せして農家にお金を支払っているかを示す値です。
2013年からコーヒー豆の袋に表示されています。

これは「COFFEE COLLECTIVEがたくさん農家にお金は支払っていてすごい!」と思わせるためでなくコーヒーを飲む全ての人に取引価格をはじめとする透明性の印象を残すことを狙いとしているそう。
(もちろんすごいと思わせる狙いもあるでしょうが)

市場の透明性の欠如はコーヒー市場がうまく機能するのを妨げる壊滅的な要因になります。
安い値段で買い叩いて高く売るといったことを続けていれば、コーヒーを育てる人自体がいなくなってしまうという話。

実際はいくらで仕入れていくらで販売しているのか明かさない(明かせない)ことがほとんどですが
明記できるのはすごいですね。

他にも年間の購入量、そのうちのダイレクトトレードやオーガニック認証の占める割合、取引年数、生豆に支払った平均価格などを公開しています。

コーヒー豆の入っている袋へのこだわり

かなり前から環境負荷を少なくする工夫がされています。

しかもこれをアップグレードし続けているからすごい。

SUSTAINABILITY REPORT 2018より引用

デンマークでは金属を含むゴミは再利用できない廃棄物になってしまうため、2011年から金属フリーなジップ付き袋を採用しています。

普通の袋はコーヒー豆が空気に触れて劣化することを防ぐために金属(アルミ)が使われているか、金属フリーでもジップが付いていないものが多いですね。

2019年にデザインが大きく変更されました。

3色に分かれており、緑はエスプレッソ用、グレーはフィルター(ドリップ)コーヒー用、ピンクはスペシャルなマイクロロット(希少性の高いもの)用

素材や構造など仕様に関するコメントが見つからなかったので単にデザインだけ変えたのでしょうか?

私が初めて買った時のパッケージはこれでした。

高さがなくてマチがあるので取り出しやすくて良いんですよ。

この形の袋は滅多に見ないのですが普及して欲しい・・・
(日本だとLEAVSとかGOODMANぐらい?)

2022年5月6日Instagram投稿より引用

2021年から登場した現行の袋は仕様が変更されました。

袋は2層から構成されており、
外層は100%リサイクルプラスチックから作られ、空気と豆を遮断しています。
内層は新しいプラスチックから作られています。

全てリサイクルプラスチックにできれば良いのですが、ヨーロッパでは今のところプラスチックを食品グレードと認められるのに十分なほど綺麗にリサイクルすることはできないのでこのような形をとっているようです。

ラベルも従来の半分の大きさにして、紙とインクの使用量をできるだけ抑えているとか。

素晴らしいのですが袋の縦に大きくなり、コーヒー豆が取り出しにくくなってしまったので、その点だけが個人的に残念です。

ベーカリーも始めました

SUSTAINABILITY REPORT 2022より引用

2021年にコーヒー事業と同様にB Corpに沿う形で始まりました。

主にデンマーク産の製品を使っています。
(再生的な考え方の元、有機栽培で育てられ、季節を表すであろうもの)

小麦粉はコペンハーゲンの南にあるデンマークの有機小麦粉を牽引する生産者から仕入れています。
栽培に関する透明性がはっきりしていることがコーヒーと同じく重要な要因としているようです。

SUSTAINABILITY REPORT 2022より引用

Citronbolge(Lemon Wave)と呼ばれるシグネチャーパンはクロワッサンの成形した余りから作られており、食品ロスをできるだけ減らす取り組みの良い例。

4~7Lものフィルターコーヒーのロスをライ麦パンなどに使用しています。

他にもエスプレッソアイスクリームのトッピングに余ったパンとコーヒー粉を使用して作ったクランブルを生み出しました。

これら一連の工程はベーカリーでほとんどロスが出ないことを可能にしています。
また再利用できない余りはチャリティーやToo Good To Go(デンマーク発のフードロス削減サービス)に送られています。

どこで豆を購入できるのか?

できるならお店で買いたいのですがデンマークにあるので気軽には行けないですよね。

オンラインショップでの購入先
本家webショップ:https://coffeecollective.dk/shop/
送料が大体3000円ほどかかるので2個以上まとめ買いすると良いと思います。

海外通販に抵抗のある方はabno(DDD HOTEL)から購入できます。
1袋だけ欲しい方はこちらの方が安いのですが種類も数量も限られており、すぐにSOLD OUTになっている印象ありますね・・・

日本のコーヒーショップも良いですが海外のショップも良いで送料と相談しながらどうぞ。


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