エスプレッソは飲んでもいいし、飲まなくてもいい

Essential

皆さんはエスプレッソを普段飲みますか?

私はお店で働くまで口にしたことはありませんでした。

なんとなく濃くて苦いコーヒーのようなイメージを持っていましたね。

私が実際に口にして、作ってみて、提供して体験したことを共有します。

エスプレッソを抽出する

画像はla marzocco社のエスプレッソマシン。赤くて丸い計器に抽出時にかかっている圧力が表示される。

エスプレッソはコーヒーの1種ですが、その最も大きな特徴は「圧力をかけて抽出する」「短時間で抽出する」ことです。

私たちに馴染み深いコーヒーは下記の2種が思い浮かびます。

・ドリップ
コーヒーの粉にお湯をかける

・プレス
コーヒーの粉をお湯の中に漬け込む

抽出にかかる時間は3分程度。

ドリップはお湯の重さで、プレスは漬け込むことで成分を抽出します。

一方エスプレッソは次のような感じ

主にエスプレッソマシンを使って6〜9気圧かけて粉と水を押しつけて
15〜30秒程度の短時間で一気に抽出します。

手動だとflair espressoというものがありますね。

https://flairespresso.jp/products/flair-58x

モカポットと呼ばれる器具で抽出されるものはエスプレッソではないですね。
圧力をちょっとかけられるものもあるようですが別物と認識しましょう。

エスプレッソは苦い?

このイメージは正しくもあり、間違ってもいます。

深煎りのエスプレッソはクレマが厚くてしっかりとしている

伝統的なエスプレッソは濃くて苦いです。
基本的に深煎りでロブスタ種がブレンドに使用されます。

ロブスタは独特の苦味・香りがあり、単品で飲むにはあまり向かないのですがブレンドなどに使うことでインパクトのある味わいになります。

クレマと呼ばれる泡が厚く砂糖を入れると一瞬表面に留まり、その後溶けるように沈んでいきます。

浅煎りのエスプレッソはクレマが薄くさらっとしている(ネガティブではない)

一方で、現在私たちが訪れるお店で提供されるエスプレッソはアラビカ種の浅煎り〜中煎りが多く(気がします)、酸っぱいです。

アラビカは風味が豊かで、酸味がはっきりとしており、コーヒーショップが扱う豆のほとんどを占めます。

浅煎りのエスプレッソはクレマが薄く、砂糖はすぐに底に沈みます。コーヒーなので苦味はあるのですが酸味の印象が強いです。

エスプレッソを飲む

・砂糖は入れる入れない問題

甘さは苦味や酸味を抑えてくれるので

好みがはっきりしている人はいれたら良いですね。

ほとんどの人はよくわからなかったり、面倒だったりすると思うのでそのままいっちゃいましょう。

・スプーンで混ぜよう

そのまま飲むと苦味やえぐみの強いクレマを一気に口に含むことになってしまうので注意。

一緒に提供されるスプーンで下から上に3回ほど混ぜてから飲みましょう。

・一気に飲む飲まない問題

抽出してすぐが1番美味しい説を聞いたことがありますが、これも好みですかね。

コーヒーの風味は温度に応じて変化していくのでゆっくり飲んでも良いです。

苦味とキレを楽しむようなエスプレッソなら一気に飲みたくなりますね。

エスプレッソは飲まなくていいです

ここまで読んでいただたのですが私自身はエスプレッソを飲むことはほとんどないです。

というのも同じブラックコーヒーならエスプレッソよりも、エスプレッソを水で割ったアメリカーノの方が飲みやすくて、楽しめるから。

エスプレッソを飲むシーンは下記の3つだけです。

・店舗での味のチェック
・競合分析
・コース料理の締め

どれも特殊なものばかりですね。

普通に飲むならアメリカーノの方が美味しいと感じやすい濃さです。(それでもドリップより風味は強い)

量も程よくてお店でくつろげます。

空のカップを置いたままだと落ち着かないんですよね・・・

私はエスプレッソをオーダーされると
「同業者かな?」もしくは「エスプレッソ始めてオーダーするのかな?」と思っていました。

気になる店員さんがいる方は試す価値あるかもしれませんね。

「酸っぱい!」、「少な!?」、「濃い!」というコメントは受けられませんのでご注意ください。

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